22/04/29:2022年新登録のユネスコ世界ジオパーク - ART+LOGIC=TRAVEL [旅を考えるweb]

世界遺産NEWS 22/04/29:2022年新登録のユネスコ世界ジオパーク

ユネスコ執行委員会は4月中旬、新たに8件のユネスコ世界ジオパークの指定を承認しました。

これでユネスコ世界ジオパークの総数は46か国177件となりました。

 

今回は新型コロナ感染症のためヨーロッパとアメリカ大陸に限定して選出されており、新登録物件は少なくなっています。

また、スウェーデンとルクセンブルクに初登録物件が誕生しています。

 

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ギリシアのユネスコ世界ジオパーク「ケファロニア=イタキ」、ケファロニア島のメリッサーニ洞窟
ギリシアのユネスコ世界ジオパーク「ケファロニア=イタキ」、ケファロニア島のメリッサーニ洞窟 (C) Fæ

簡単にユネスコ世界ジオパークを紹介しておきましょう。

昨年と同じ文章なので不要な方はパスしてください。

 

本サイトではUNESCO(ユネスコ=国際連合教育科学文化機関)の7事業(世界遺産、無形文化遺産、世界の記憶、ユネスコエコパーク、ユネスコ世界ジオパーク、創造都市、ユネスコ世界危機言語アトラス)のリストを公開していますが、「ユネスコ世界ジオパーク」もそのひとつです。

 

「ジオパーク」は地球や大地を表す "Geo" と公園を示す "Park" と組み合わせた「大地の公園」を意味する造語で、地質学的に重要な地域の保全と地域社会への貢献を目的にスタートした事業です。

ユネスコ世界ジオパークは日本ジオパークやアジア太平洋ジオパークといった地域ジオパーク・ネットワークの上部組織で、2015年に正式にUNESCOの事業となりました。

 

この事業は保全・教育・観光を3本柱としており、世界遺産のように保全に特化するのではなく、地域や個人の参加を促してより多くの人が関わる活動を目指しています。

類似の活動に「ユネスコエコパーク(生物圏保存地域)」がありますが、こちらは生物多様性や絶滅危惧種に関連した生態系の保全を目的としており、地質に焦点を当てたジオパークとは異なっています。

 

ユネスコ世界ジオパークの詳細やリスト、ランキング等は最後にリンクを貼った「UNESCO遺産事業リスト集6.ユネスコ世界ジオパーク・リスト」を参照してください。

 

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ブラジルのユネスコ世界ジオパーク「サザン・キャニオンズ・パスウェイズ(カミーニョス・ドス・カニオンズ・ド・スル)」

それでは2022年の新登録8件のリストを紹介します。

 

日本語名はぼくが適当に訳したもので、英語名は公式サイトに記載されている名称をそのまま抜粋しています。

正式には固有の名称の後に "UNESCO Global Geopark"(ユネスコ世界ジオパーク)がつきます。

 

 

<2022年新登録のユネスコ世界ジオパーク8件>

 

○ケファロニア=イタキ

 Kefalonia-Ithaca

 ギリシア

 

○プラトーベルゲン

 Platåbergens

 スウェーデン

 

○リース

 Ries

 ドイツ

 

○サルパウッセルカ

 Salpausselkä

 フィンランド

 

○ブザウ・ランド

 Buzău Land

 ルーマニア

 

○ミュレルタル

 Mëllerdall

 ルクセンブルク

 

○サザン・キャニオンズ・パスウェイズ

 Southern Canyons Pathways

 ブラジル

※ポルトガル語でカミーニョス・ドス・カニオンズ・ド・スル "Caminhos dos Cânions do Sul"

 

○セリドー

 Seridó

 ブラジル

 

 

[関連記事&サイト]

※リンク先にさらに以前の過去記事にリンクあり

UNESCO Global Geoparks(UNESCO)

UNESCO遺産事業リスト集6.ユネスコ世界ジオパーク・リスト

世界遺産NEWS 23/05/25:2023年新登録のユネスコ世界ジオパーク(翌年)

世界遺産NEWS 21/08/03:2021年新登録のユネスコ世界ジオパーク(前年)

 


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