アントニ・ガウディ(アントニオ・ガウディ)のライフ・ワークとなった1882年着工の教会堂サグラダ・ファミリア(聖家族贖罪教会)。
完成まで300年はかかるといわれていましたが、9月29日、関係者がガウディ没後100年にあたる2026年に完成させる予定であることを明らかにしました。
ガウディは44年をかけて建設を続けましたが未完のまま1926年に死去。
図面も失われてしまったことから建設中止の危機に陥りましたが、民間団体が寄付を募りながら建造を引き継ぎました。
着工から300年といえば2182年です。
工期を半減できたのは技術革新と寄付金・入場者の増加によるのだとか。
ぼくたちの時代には見ることができないと思われていたその勇姿が13年後のバルセロナに登場しそうです。
下はCGによる完成予想図。
高さ170mを超える世界でもっとも高い教会堂になる予定です。
本当に壮大な建物ですね。
ちなみに、現在世界でもっとも高い教会堂はウルム大聖堂(161m)で、2番目は世界遺産でもあるケルン大聖堂(157m)です。
ケルン大聖堂は完成までなんと632年も要しています。
一方、日本の伊勢神宮では10月2日に神座を遷す遷御(せんぎょ)の儀が執り行われました。
隣に建てた新社殿にご神体を遷す式年遷宮のハイライトともいえる儀式なのですが、伊勢神宮ではこうした遷宮を690年から20年ごとに1,300年以上も続けています(途絶えた時期もありました)。
生き物のように、新たに甦りながらいつまでも若々しく伝えゆく「常若(とこわか)」の精神は、とても日本人らしい世界観だと思います。
下の動画は前回の様子ですが、遷宮の様子がよくわかります。
教会堂と神社。
その姿やコンセプトは大きく異なりますが、人の想いはどちらも深く、そして重い。
やっぱり宗教建造物って魅力的です。
2026年にはきっとバルセロナに行こうと思います!
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