世界遺産NEWS 22/06/18:2022年新登録のユネスコエコパーク

6月13~17日にかけてパリのUNESCO(ユネスコ=国際連合教育科学文化機関)本部で第34回MAB-ICC(人間と生物圏-国際調整理事会)が開催され、今年も新たなユネスコエコパーク(生物圏保存地域/バイオスフィア・リザーブ)が誕生しました。
新登録のユネスコエコパークは11件で、2件の拡大が承認されました。
これでユネスコエコパークの総数は707件となっています。
今回はこのニュースをお伝えします。
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モンゴルのフブスグル湖生物圏保存地域
ユネスコエコパークは1971年にUNESCOがMAB計画(人間と生物圏計画 "Man and the Biosphere program")として立ち上げた事業です。
毎年行われているMAB-ICCですが、今年は6月13~17日にパリのUNESCO本部で第34回が開催されました。
新たに登録されたユネスコエコパークは11件で、ジョージア、ザンビア、チャドにはじめての物件が誕生しています。
また、2件の拡大が承認されました。
この結果、ユネスコエコパークの総数は134か国707件になりました。
なお、この数字はUNESCO公式サイトの数字と異なりますが、公式サイトでは国境を越えるトランスバウンダリー・サイトを各国で重複してカウントしています。
本サイトでは世界遺産や無形文化遺産、世界の記憶等の数え方にならって重複カウントしていません。
ユネスコエコパークの概要や国別ランキングなどは最後にリンクを張った記事「UNESCO遺産事業リスト集5.ユネスコエコパーク・リスト」を参照ください。
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ジンバブエのチマニマニ生物圏保存地域
それでは新登録物件の全リストを紹介します。
名称のみ表記していますが、一般的には名前の後ろに "Biosphere Reserve"(バイオスフィア・リザーブ=生物圏保存地域)がつきます。
たとえばカザフスタンの「ブラベイ "Burabay"」であれば「ブラベイ生物圏保存地域 "Burabay Biosphere Reserve"」といった具合です。
掲載はトランスバウンダリー生物圏保存地域→ヨーロッパ州→アジア州→オセアニア州・大洋州→北アメリカ州→南アメリカ州→アフリカ州で、州の下は国別五十音順です。
いずれもぼくが適当に訳したものなので、間違い等ありましてもご容赦ください。
<2022年新登録のユネスコエコパーク:11件>
○ブラベイ
Burabay
カザフスタン
○マルカコル
Markakol
カザフスタン
○ハラット・ウエイリッド
Harrat Uwayrid
サウジアラビア
○スリー・アラザニ・リバース
Three Alazani Rivers
ジョージア
○デドプリスツカロ
Dedoplistskaro
ジョージア
○フブスグル湖
Khuvsgul Lake
モンゴル
○サンシャイン・コースト
Sunshine Coast
オーストラリア
○ドゥンバ=レイ
Doumba-Rey
カメルーン
○カフエ平原
Kafue Flats
ザンビア
○チマニマニ
Chimanimani
ジンバブエ
○スナ・ウラ
Sena Oura
チャド
<範囲・名称変更されたユネスコエコパーク:2件>
○エル・イエロ
El Hierro
スペイン
※範囲拡大
○シエラ・デル・リンコン
Sierra del Rincón
スペイン
※範囲拡大
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世界遺産NEWS 21/09/18:2021年新登録のユネスコエコパーク(前年。さらに過去記事へリンクあり)